シティサイクルの大修理事例ご紹介【京都 自転車 サイクルケア】
2020/12/27
こんにちは。京都府の中央部に位置する京丹波町の自転車店CYCLECAREの小林です。
年末ですね!
クリスマスの日に仕事納めだった方も多いのではないでしょうか?
サイクルケアは12/29(火)まで営業致します。
年明けは1/4(月)から営業を開始します。
毎年のことながら年末になると焦る気持ちが湧いてきます。これってあるあるですよね?
「今年はこれで良かったのかな?」「もっとやれたんじゃないのか?」毎年こんな事を考えてしまいます。
でも年が明けたら無限に時間が出来たように錯覚してしまうんですよねぇ。だから毎年今年やりたいこと&やる事をメモするのですが・・・。効果は0ではない程度・・・。
うーん。しっかりせねば!
さて今回は、シティサイクル。いわゆるママチャリについて書いていきます。
ママチャリとナメちゃいけないぜ!超マニアックな記事になってしまった!
「マニアック過ぎてダメだぁ」って方。解説するので、お店に来てください。たぶんメールや電話だと無理です(^-^;
メチャメチャ長いので2部構成。今日と明日に分けて書きます。
みんなついてきてくれよ!
では参る!
たぶん10年くらい前の自転車です。
ガッツリ修理&整備をして欲しいという依頼を受けました。
作業前の自転車の写真を撮り忘れちゃいました(;^_^A
修理後の自転車の写真のみでご紹介します。
まずは修理前の自転車がどんな状態だったのかをご説明します。
・前後のホイールの状態
フロントハブ(ハブダイナモ)ガタつき有り、要交換。
前リムまだ使える。スポーク折れ無し。
後リム変形のため振れ取り不可能、要交換。
スポークとニップルの固着箇所が複数有り。要交換。
リアハブ(内装3段変速)はグリスがしっかり残っていて、ガタもない。まだまだ使える。
・前後タイヤ&チューブの状態
前タイヤはまだ使えそう。重量はかなり重い。肉厚なので頑丈。
前タイヤに入っていたチューブはバルブ付け根が少し破れている。要交換。
後ろタイヤはツルツルで使い切られている。要交換。
後ろタイヤに入っていたチューブはバルブの付け根が完全に千切れている、要交換。おそらくタイヤの空気圧不足で長期に渡り運用していたのだろう。
・ヘッドパーツの状態
表面が茶色くてサビていない箇所が無いほどにサビサビだ。中身は少しだけサビあり。使えなくはないが、念のため交換。
・BBの状態
シャフトのクランクを圧入する箇所が細くなっているため、クランクの取り付けがキチンと出来ずに、グラグラしている。ベアリング部分もガタつき有り。要交換。
・ペダルの状態
踏み面の樹脂部分が経年劣化でボロボロになっている。ペダルを踏みこんだ時に割れる危険があるため、要交換。
・クランクの状態
大きな破損や曲がりは無いが、ギア部分の精度が非常に悪い。修理完了後に乗ってみて、チェーン脱落等の不具合があれば交換する。
・チェーンの状態
チェーンカバーが全ケースタイプのためほとんどサビていない。まだ使える。
・ブレーキの状態
ブレーキレバーは樹脂製の物がついており、経年劣化で強度が落ちている。ブレーキングの際に折れる可能性が高いため要交換。
前ブレーキワイヤー(アウター)は外側が削れてビニールが破れている箇所がある。放置するとインナーワイヤーのサビにつながる。インナーワイヤーがサビると、ブレーキングの際に切れる危険があるため要交換。
後ろブレーキワイヤー(アウター)は前ブレーキワイヤー(アウター)同様に、外側が削れてビニールが破れている箇所がある。放置するとインナーワイヤーのサビにつながる。インナーワイヤーがサビると、ブレーキングの際に切れる危険があるため要交換。インナーワイヤーはキレイな状態なので、インナーワイヤーは前用のワイヤーとして使う。
前ブレーキ本体はガタつきが多い。要交換。
ブレーキシューは経年劣化のため、柔軟性が無くなっている。ブレーキの効きが悪いので要交換。
後ろブレーキはおそらくまだ使える。修理完了後に走行テストをしないと判断不可能。だが、ローラーブレーキのため、まだ使える可能性は高い。ローラーブレーキ用グリスが切れているので、要補充。
・シフターの状態
カバーが割れている。グリップ部分も汚れが多い。動きは悪いが潤滑すれば良好になる。カバー&グリップ部分は要交換。
・シフトワイヤーの状態
動きが悪い。シリコーンスプレーで潤滑したら使える程度になった。交換せずにこのまま使ってみる。
・グリップの状態
汚れ多い。要交換。
・カゴの状態
ボロボロに破損。要交換。
・サドルの状態
汚れ多い。要交換。
こんな感じの状態の自転車です。
普通なら買い換え一直線ですね(;^_^A
まぁせっかく依頼をくれたんだし、やってみるか!
今日はここまで。明日の後編へ続く・・・。