オーバーホールやりまっせ!!!
2020/05/27
こんにちは。京都府の中央部に位置する京丹波町の自転車店CYCLECAREの小林です。
今日は涼しい~。最高の天気ですね(^-^)
本日は重要なお知らせがあります。
2020年6月1日(月)より営業時間を変更いたします。
平日 12:30~18:30
土日・祝 11:00~18:30
水曜定休
平日はお昼からの営業です。
土日はお昼前からの営業で、水曜定休はそのままです。
よろしくお願いしますm(_ _)m
本日はお客様からの依頼でレストアする車体が入ってきたのでご紹介します。
当時のGIANTの入門モデルのロードバイクですね。
変速の段数はフロント3速×リア8速。
ホイールはGIANTのオリジナルホイール。
かっこいいね!
フレームのジオメトリー(フレームの各パイプの長さや角度)を見てみましょう。
OCR3のジオメトリーだけ見てもよく分からないので、当時のレースモデルTCRと比較しましょう。
※Sサイズに着目します。
・トップチューブ
・シートチューブ
・ヘッドアングル
・BBドロップ
は同じ。
違うのは、
・ヘッドチューブ
・リアセンター
・ホイールベース。
TCRに比べて、OCRの方がヘッドチューブ、リアセンター、ホイールベースが長い。
ヘッドチューブが長いことにより、ハンドルの位置を上げることができ、前傾姿勢ではなく、アップライトなポジションを取ることが可能。
アップライトポジションだと、「長距離に向いている」という人もいますが、私の意見は違います!
まず、長距離に向いているのは少し前傾姿勢の取れるポジションです。
※ここで言う長距離とは日帰り100~200km程度のこと。
最初30~50kmはどんなポジションでもあまり疲労感の差は無いかと思います。ロードバイクなら2~3時間で行ける距離です。ここまでは足の力だけに頼っても走れる距離ですが、この先は足を支えるための腹筋や背筋、腕、肩の力も必要になります。適度に前傾姿勢を取れば、足以外にも力を入れやすい。おまけに空気抵抗も少ない。でも起き上がった姿勢では、足以外の筋肉を意識しにくいのです。空気抵抗も大きいし。
なので、私はアップライトではなく、適度な前傾姿勢の方が長距離に向いているかと思います。
ただ、人間の身体なので人それぞれ違います。ポジション決めは年齢や性別、過去の怪我の有無、性格なんかも考慮しなければいけません。だから一概には言えませんけど(;^ω^)
次にリアセンター&ホイールベースが長いということですが、このTCRとOCR比較の場合、ヘッドアングルが同じなので、リアセンターの差はホイールベースの差に依存するので、今回はリアセンターの話のみします。
リアセンターは短い方が「反応は早い」と言われます。どういこと???
私も初めて知ったときはよく分かりませんでした。今もよく分かりません(笑)。
おそらく私が理解できないのは、競技経験が無いからだと思います。「反応は早い」という性能はサイクリングではほとんど意識をしないのです。でも競技では、1秒いや0.1秒を争います。さらにレース中は駆け引きもあります。これにはペダルを踏みこんだらバイクがスッと出る「反応が早い」バイクでないとダメなのです。
それなら、リアセンターの長いOCRはロードバイクとして劣っているのかと言うと、そう簡単な話じゃないんです。
リアセンターが長いと走行安定性が上がります。まさに初心者、初めてロードバイクに乗る人が感じるあの「なんかフラフラする」って感覚が少ないです。サイクリングを楽しみたい方はリアセンターが短いバイクで反応が早いバイクよりも、リアセンターが長くて安定した走りができるバイクの方が楽しいかも知れません。
ではこのOCRがどのように生まれ変わるのか乞うご期待!
整備場の見学は無料ですので、お気軽にご来店下さい(^^)/