日本のママチャリよ!そろそろ進化してくれよ・・・。
2020/08/27
こんにちは。京都府の中央部に位置する京丹波町の自転車店CYCLECAREの小林です。
先日ちょっと楽しい修理をしたのでそのご紹介を致します。後半は日本の電動自転車メーカーに熱いメッセージがあります(^^)/
修理というのが電動自転車の「ニップルちぎれ」です。この呼び方はおそらく一般的ではないでしょうが、ニップルがちぎれていたのでそう呼びます。
ご覧の通り・・・。
ステンレスのリムに真鍮のニップルで「ガルバニック腐食」が起きたのでしょう。
かっこいいですよね。ガルバニック・・・。
これが厄介なんです。
電位差のある金属同士が触れ合っている部分で電気が流れやすい条件(水で濡れたり)にすると、電子の移動により腐食する。
高校で習いましたよね?
ほら!化学の時間に!酸化還元反応の章で。
酸化の条件とは
・Oと結びつく
・化合物がHを失う
・e⁻を失う
の3つです。
電子e⁻を失うことで酸化してしまう。
修理の方に話を戻します。
腐食の原因が分かりましたね?
ではどうすればいいのか?
頑丈なアルミリムが有れば問題解決です!
ですが、シティサイクルのホイールではそのような製品は私が知る限りでは無いです。
頑丈なアルミリムはスポーツ自転車ではすでに常識なんですが・・・。
↑画像はリムの断面です。
右の1枚の方がシングルウォール。強度が弱い。
左の2枚の方がダブルウォール。強度が強い。
シティサイクルには、残念ながら右のシングルウォールのリムしか流通していません・・・。
そこで!電動自転車を販売しているメーカーさん!もしくはパーツメーカーさん!安くても10万円以上はする電動自転車の普及率はかなり高いです。急成長しています。そろそろ値段相応の電動自転車を開発・販売していただけませんか?モータとバッテリーを搭載した自転車が普通の自転車と同じようなホイール使っちゃダメでしょ?特に近年では子ども乗せ用電動自転車の人気も高いです。子ども×2+大人×1の合計体重で100kgくらいになるユーザーも多いです。20インチで車輪径を小さくして剛性を上げて、スポークを太くして頑丈にしている努力は見えますが、実際はスポーク折れの修理は非常に多いです。結果が出ていませんよ。
ならば今こそ!日本の物づくりの本気を見せてやりましょうよ!
ブリヂストン!ヤマハ!パナソニック!あなたたちに言ってるんですよ!誇り高き日本メーカーよ!我々で日本国民の「足」を支えるのだ!
結局、今回のブログで言いたかったことは、「誰かシティサイクル用のダブルウォールのリムを作ってよ」ってことです。
ホイールの修理も京都の自転車店サイクルケアにお任せ下さい!