ペダルのベアリング破損！2つの玉が逝った・・・。【京都 自転車 サイクルケア】
2021/01/05
こんにちは。京都府の中央部に位置する京丹波町の自転車店CYCLECAREの小林です。
先日、右のペダルに違和感を感じました。
いつものように夜に自転車で走っていたら、右ペダルからパキッ！パキッ！ガリッ！っと異音がしてきました。
自転車から降りて右ペダルの回転を確認すると、スルッと回る時と、ガッガッガ！っと回りにくい時が有りました。
私はすぐに原因に見当がつきました。
「ベアリングの破損」です・・・。
翌朝に作業場にてペダルをチェック。
先ずは車体から外す。
修理が必要そうなのは右だけなのですが、一応左右ともペダルを外しました。
左は・・・。回転良好！実はこのペダルは左右とも半年ほど前にグリスアップをしたペダルで、回転部品を育てていたのです！
回転部品は、定期的なグリスアップをすることで「玉受け」「玉押し」「ベアリング」の不要な部分が削れて、表面が滑らかになります。その結果、回転が滑らかになります。
それを私は「育てる」と表現しています(笑)。
左ペダルは順調に育っている様子・・・。
問題の右ペダルは・・・。
回転チェック！
ゴリッゴリッでございます。
よし！バラすか！
うりゃ！
シャフトをチェック・・・。
本来黒い色のシャフトが削れてシルバーになっている。
確実に何か良くない事起こっている！
グリスまみれで分かりにくかったのでパーツクリーナーで洗浄。
そしてベアリングは全員揃っているか？
１人，２人，３・・・13人。
全員いるようだ・・・。
負傷しているベアリングは居ないか？
負傷兵を2名発見！
身体の1/3を損傷！
よく頑張ったな・・・。ここでお前らとはお別れだ（泣）。ありがとう。
補充のベアリングを用意しなければ・・・。
「あっ！最近捨てたママチャリ用ペダル！あれのベアリングを抜き取って使おう！」
使える物はとことん使う！貧乏性が出てしまったぜ。
あれっ！？なんかベアリングが大きいぞ・・・。
どうやらママチャリペダルとスポーツ自転車のペダルのベアリングの規格は違うようだ。
一応ストックしておくぜ！欲しい人は言ってね。
なんだかんだで、ベアリングの補充が出来ていない。
では、あの場所を捜索するか・・・。
魅惑のジャンクパーツコーナー！
あった！ペダルに成り切れていないペダル！
さてこいつの26個の魂（玉）をいただく！
2個は今回の修理に使い。余りはストックしておく。
ちなみに玉の規格はこんな感じで計測します。
それとベアリングは玉が小さい方が摺動抵抗は少ないんだってさ。
玉が13人揃ったぜ！
組み立て開始！の前に、玉受けのクリーニングを。
汚い雑巾画像ですみません。
雑巾の先端が少し銀色になっています。砕けたベアリングです。
クリーニングと組み立て完了！
車体へ組みつける前に、ネジ山をクリーニングしておこう。
地面と近い距離にあるペダル。砂やホコリが付いている可能性が高い。
クランクも同じくクリーニングする。
ネジ山にグリースを塗って組みつけ。
完成！
完成しても右ペダルはまだ回転が下品な感じがする。
ボチボチ気長に育てていきます(●´ω｀●)
皆さんも自転車をいじって楽しんでみてください😁
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